海彦(うみひこ)クラブ2001
2002年1月12日(土)
13:00〜16:30

「こども・海とサカナのフォーラム」開催
東京・表参道の東京ウィメンズプラザを会場に、250人のこどもたちが参加して開催されました。
●はじまりは、白石ユリ子・ウーマンズフォーラム魚代表のごあいさつ。

「みなさん、漁師さんの家族とともに過ごしたことを大切に、島での体験や自分で考えたことを発表してくださいね。はじめて参加したおともだちは今日1日、いろいろな体験をして、しっかりと海とサカナのお勉強をしましょう」。
≪第1部 おはなしと歌≫
●続いて、NHK「週刊こどもニュース」の池上彰(いけがみ・あきら)おとうさんのおはなしです。

「今日は、週刊こどもニュースのスペシャル版として、NHKから外にやってきました。このフォーラムに一緒に来てくれた家族を紹介します。愛里ママ、長女のまりも、次女のよりこ、長男のわたるです。4人の家族にも手伝ってもらって、今日はみなさんに海とサカナがどんなに大切か、この海とサカナを守るためにひとりひとりに何ができるのかをおはなししますね」 
●おやすみ時間は「ドラドラタイム」
ドラえもんの絵のついたドラ焼きを、文明堂銀座店さんがプレゼントしてくれました。こどもたちは大喜び!
飲み物は、宝酒造さんがカルシウムパーラーを協賛してくれました。とってもおいしかったです!
●次なるゲストは19才と15才の漁師兄妹ミュージシャン、「マウンテンマウス」
山口県・周防大島から来てくれました。それはそれは楽しい“海のうたライブ”で会場は熱気でいっぱい!
歌に合わせて、男の子は「カレイ、メバル!」 女の子は「アジ、サバ!」と大合唱! リズムに合わせて跳んだりはねたり、体中で漁師の気分を体感しました。
「漁師」詞・曲 まーしー(中谷昌史)  ♪ぜひ、覚えてね!
朝の3時起床 今日の始まり 目覚まし時計 存在アピール!
いつもの様に 船の上に乗って 海の男に なってやるんだ!!
カレイ、メバル、アジ、サバ、捕まえるんだ カレイ、メバル、アジ、サバ、網を仕掛けて
カレイ、メバル、アジ、サバ、骨があるけど カレイ、メバル、アジ、サバ、食べるんだ GO!
海の男 漁師(りょ・お・し)! 世界の男 漁師(りょ・お・し)!
地引き網 漁師(りょ・お・し)! ガッツだぜ!! 漁師(りょ・お・し)!

≪第2部 こどもたちの体験発表会≫
●1時間目:宮城県女川町出島(おながわちょう・いずしま)へ漁業体験ツアーに行った3校のこどもたちの発表からスタート。
北区立西ヶ原小学校の10人のおともだちは、俳句にして、出島での体験をおはなししました。→
1つだけご紹介します。
「女川の潮の香りがしみわたる」(西ヶ原小 村田博美さん)
板橋区立志村第二小学校の10人 のおともだちは、壁新聞をみんなでつくり、ひとりひとりが記者になって報告しました。
板橋区立板橋第九小学校の10人のおともだちは、「海彦・放談会」と題して劇をしてくれました。校長先生役、こども役をみんなで演じて、どんな体験をしたか、何を思ったかをおはなししました。 ←そして! 
3校のこどもたちが一緒になって、女川で覚えてきた踊り、「さんまDEサンバ」を披露! 会場中が一緒になって踊りました。
●2時間目:クイズとゲームで、魚を「獲る」「売る・買う」「食べる」を体験しよう。
「獲る」みんながお魚になって、網にすく いとられるところを体験!サメが来て、こわかったなあ。→
「売る・買う」みんなでおサカナになった気分。おともだちがママたちに買われていきました。 「食べる」どんなお魚料理が好きですか? それぞれに好みがあるのです。
●3時間目:「21世紀に入った今、これからもきれいな海で漁師さんがお魚をとり、新鮮がお魚がお店に並んで、おいしいお魚を食べるために、僕たち、私たちは何ができるでしょう?
西ヶ原小学校、志村第二小学校、板橋第九小学校のおともだちは、「21世紀の海」と題して絵を書いてくれました。
この1年間「海彦クラブ」活動に参加してくれたおともだち、去年参加してくれたおともだち、海彦ツアーで訪ねた千葉県や宮城県のおともだちが、
“うろこメッセージ”をた〜くさん寄せてくれて、大きなおサカナが3匹もできました!
その中からいくつかの」メッセージを紹介します。
「きれいな海で魚をとりつづけ、食べていくために、私は、人々がごみを捨てることをなくし、海をきれいにして、養殖漁業をして魚を大切にすることをします」(北区立第三岩渕小合唱 5年 高橋愛乃さん)
「私はやっぱり、魚や、魚を釣った人のことを考えると、私が今一番できることは、魚を“おいしく”“残さず”食べることだと思う。だから、魚を釣る人には、頑張って魚をたくさん釣ってもらいたい。」(板橋第九小学校 斉藤雅子さん)
「きれいな海でお魚をとりつづけ、食べていくために、僕たちは、海の魚が死なないように、海や砂浜にごみを捨てないようにします」(千葉県勝浦市立郁文小学校 6年 玉田侑央くん)
「私は勉強に海の話しが出てくると、出島の海を思い出します。出島の海は緑色で一番奥まで見えたし魚も見えた。東京湾の海は工場が近くにあるから海も汚れているし、魚たちにも悪い影響を与えていると思う。私は、魚や海ホタルたちが生き生き住める海にしたい。全部の海が出島みたいな海になるために、家でたくさんの洗剤を使わず、海にポイ捨てをしないこと! みんながわたってくれるといいな」(北区立西ヶ原小学校 5年 丸屋千春さん)
みんな、本当に心のこもったメッセージを書いてくれました。本当にありがとう!
今日1日、白石代表が言った「しっかりと海の魚を勉強すること」を考えました。
池上おとうさんのお話しで、このままいくと未来には魚や食べものがなくなっていくかもしれないって聞いて、もう一度、自分たちの生活を見直してみないといけないなあっ思ったね。
もっときれいな、出島みたい海になってほしいなって、思ったね?
そうしたら…
私は、僕は、海にごみを捨てないぞって思った人、ごみは拾うぞって思った人、お魚は残さずきれいに食べるぞって思った人、食器洗いのときに洗剤はあまり使わないぞって思った人。思ったこと、考えたことたくさんあったと思います。
じゃあ、それを今日からはじめよう!
僕たち、私たちの、「やるぞっ!」っていう宣言が、この「うろこメッセージ」です。
どうぞ、ご覧になったみなさまも、ご一緒に「やるぞっ!」でお願いいたします!

「海彦クラブ2001/こども・海とサカナのフォーラム」
◆主催:ウーマンズフォーラム魚(略称=WFF)
◆協力:こどもたちにたくさんのグッズをいただきました。ありがとうございました。
株式会社オー・スリー(自然にやさしい洗濯洗剤、台所洗剤)、ショウワノート株式会社(ドラえもんノート)、太陽油脂株式会社(自然にやさしい歯磨き粉、台所洗剤)、宝酒造  株式会社(飲料カルシウムパーラー)、株式会社チクマ(買物エコ・バック)、日本医療栄養センター(栄養パンフレット)、伯方塩業株式会社(伯方の天然塩)、株式会社文明堂銀座店(ドラえもんのドラ焼き)
◆後援:毎日小学生新聞
◆この事業は、大日本水産会による消費形態適正化促進事業の一環として行うものであり、農林水産省の助成を得て実施しています。
◆この事業は、文部科学省「子どもと話そう」全国キャンペーンに賛同しています。(2002.1.12)