海彦(うみひこ)クラブ2002
2002年12月21日(土)
13:00〜16:30
東京ウィメンズプラザ・ホール(表参道)

『こども・海とサカナのフォーラム』開催!
東京湾をのぞむ千葉県、東京都、神奈川県のこどもたち250人が表参道に集合! 父母の皆様、先生方にも多数ご参加いただき、ワイワイと始まりました。
このフォーラムの変わらぬ思いは「海と魚をとおして地球とわたしたちのいのちを考えよう」。今年のテーマは「みんなで“おさかな博士”になろう!」です。
13:00 開会
●白石ユリ子・ウーマンズフォーラム魚(WFF)代表のごあいさつです
「今年でフォーラムも3年目になりました。東京だけではなく、千葉や横浜からもお友だちが参加してくれてほんとうにうれしいです。今日は、千葉と東京と神奈川のまん中にある“東京湾”で漁業の仕事をしている大野一敏さんに来ていただきました。みんなの住む陸地と東京湾の海がどんなふうに結びついているのか、“海という宝物”をどうしたら大切にできるのか、一緒に勉強しましょうね」
▲白石ユリ子WFF代表
●13:10 大野一敏さんのおはなし「東京湾の海と魚について」
●今日のゲストは、東京湾で1番の腕を持つ漁師さん。
ディズニーランドのすぐ近くの船橋で生まれ育ち、海と環境のことをとっても考えている漁師さん、大野一敏さんです。まず、みんなの住む陸地と川と東京湾の海がどんなふうにつながっているのか、ビデオを観てみましょう。
▲大野一敏さん ●大野さんのおはなしです。
「みんな、わかったかな。川をとおって、山の栄養分も、みんなの住む地域で毎日使う水も、すべてのものが東京湾に流れこんでいます。そして、川と海が出会うところに干潟(ひがた)という陸と海をつなぐ生き物の生息地があるんだよ。そこは生き物の産卵場にもなっていて、たくさんの生き物がたくさんの卵を生むから海は豊かになるんだよ。だから、干潟は大切っていうことを覚えてね」
「漁師の仕事は、準備が大切。どんな仕事も、準備をとどこおりなくすることが大切だよね。漁師は自然が相手の仕事、自然は人間をおそってくることもある。だから、準備をきちんとしなければだめなんだ。そして体力。勇気と度胸も必要なんだよ」「そして、失敗したときは自分の責任。人のせいにする人は、漁師にはなれないよ」

そしてこのあと大野さんは、漁労文化と紹介として海から網をあげるときの歌、そして腕と肩と背中の筋力がないとできない運動を見せてくれました! スゴイ!
「みんなで“おさかな博士になる!!!」
●14:00 第1部報告会
●海彦(うみひこ)クラブってなに?
「海が好き! おさかなが大好き! こどもたちのあつまりだよ」
1.「浜のかあさんと語ろう会」でおさかな料理の鉄人になる!
2002年7月に、北区立滝野川第六小学校、港区立芝小学校、品川区立品川小学校で5年生を対象に開催しました。先生は、新潟県・寺泊(てらどまり)町で漁業を行うおかあさんたちです。
2.「こどもとサカナ体験ツアー」で漁師になる!
2009年9月に、3つの小学校の代表である「こども記者」22人が、新潟県・寺泊町へ行き、取材してきました。漁師さんの家に泊めていただきました。
3.「こども・海とサカナのフォーラム」でおさかな博士になる!
特別ゲストのおはなし。こども記者による報告。クイズやゲーム。1日かけて楽しく勉強して、みんなで「おさかな博士」になります。
●これから、1年間勉強してきた「こども記者」が発表します!
 寺泊では5つのテーマ、東京では1つのテーマで取材しました
▲進行は濱村リーダー ▲長谷川校長先生 ▲漁師さんの1日は?
▲おいしかった魚料理 ▲寺泊のとうさん ▲寺泊の浜で全員集合
1.寺泊の自慢(北区立滝野川第六小学校)「滝六大漁新聞社」
〜寺泊町の魅力に迫る!〜 おいしい寺泊の魚料理に感動し、「おいしい魚料理を食べると幸せになることを実感しました。「未来の魚屋さんを考えました」
2.漁師さんの一日(港区立芝小学校A)「サンゴ新聞社」
〜漁師さんの1日に密着!〜 テレビニュース風に報告。「漁師さん」「僕たち私たち」「東京のお父さん」の1日の時間の使い方を円グラフにして比較してみました。
3.漁師言葉、方言(品川区立品川小学校A)「フィッシュ新聞社」
〜寺泊町の方言を探せ!〜 クイズ形式で、サカナの名前を紹介します。ノロゲンゲっていう名前の魚は、寺泊では、何て言っているでしょう?フニャフニャ、フニャラフニャラ、カタカタ? (正解はフニャラフニャラ)
4.大漁旗(品川区立品川小学校B)「いか新聞社」
〜大漁旗(たいりょうばた)ってなに?〜 大漁旗の大きさの模造紙に、寺泊で取材してきた大漁旗を再現します。書いてある文字や絵には、それぞれ意味があるのです。
5.定置網漁業(港区立芝小学校B) 「サザエ新聞社」
〜どういう風におさかなをとるの!?〜 定置網という仕掛けの意味は? どんな魚がとれるの? 船の上での作業は?
6.築地市場から食卓まで(港区立芝小学校・東京グループ)
〜海のサカナが口に入ってすてきなことがおこるまで〜
東京の築地市場ってどんなところ? サカナの栄養は?
●15:20  休憩/ドラドラタイム
ドラドラタイムは、楽しい時間。おいしいドラえもんドラ焼きを食べて、栄養たっぷりのカルシウムパーラーを飲んで、おしゃべりしながらひとやすみ。(ご協賛ありがとうございました!)
●15:30  ゲームとうた
「猛獣狩りに行こうよ」の替え歌で「定置網漁に行こうよ!」
●15:40  第2部 「海のこと、魚のことを知ろう!」
●おさかなクイズ。「これができたらおさかな博士!」
姿から名前を当てよう! 出世魚って知ってる? 旬(しゅん)って知ってる? 新鮮なサカナを選ぶポイントは?
●みんなで作ろう!「21世紀 僕たち私たち、おさかな博士の宣言」
しっかりと勉強しましたね。そうしたら、これから自分たちがどうしたらよいかを考えよう。そして、みんなに宣言しよう!

未来の海を絵にしよう
ウロコメッセージ(ウロコにメッセージを書いて魚をつくろう!)
▲未来の海の絵を描きました。 ▲みんなのメッセージで大きな魚ができました。
♪ウロコメッセージをいくつかご紹介します。
「これから先、おいしい魚が食べられるように海をきれいにしよう。海が汚れるようなものは流したり捨てたりしない。海の生き物をもっと知って、大切にしよう」(港区立本村小学校4年 鈴木かいりさん)

「洗剤を必要以上に使ったり、ゴミを川や海に捨てたり、油を流したりしない」(北区立滝野川第六小学校5年 小黒 健くん)

「ひとくちひとくちに感謝します」(品川小学校5年 岡山寛美さん)

「海につながった水(川)に生活排水を出さない」(品川小学校5年 宗 晴信くん)

「ゴミはゴミ箱に捨てる」(渋谷区立神宮前小学校2年 岩井邦夫くん)

「魚を残さないように食べる」(千葉市立真砂第四小学校4年 小田垣淳一くん)

「洗剤や石けんなどを無駄に使わない」(港区立芝小学校 星 裕太くん)

「海を汚さないようにしたいです。海も苦しんでいることがわかりました」(横浜市立岡津小学校3年 西川麻理さん)

みんな、ほんとうによく考えてくれました。ありがとう!
今日1日、白石ユリ子代表がおはなしした「海という宝物」についてみんなで考えてきました。“おさかな博士”になるのは、なんでも知ってる物知り博士になるのが目的ではありません。私たちの暮らしが海によって支えられていること、その海を守るのも壊してしまうのも、私たちひとりひとりがどうするかにかかっていることを理解して、海とさかなを愛する“おさかな博士”になってもらいたいのです。

大野さんのおはなしで、みんなの毎日使う水が、川をとおって東京湾に流れこんできていることがわかったね。それでも、海は大きな浄化力をもっていて、汚れもキレイにしてくれること、だから、その源泉になっている干潟を大切にしなくちゃいけないということが伝わってきましたね。

新潟県に行った「こども記者」の報告を聞いて、漁師さんの暮らしや、漁業っていう仕事のたいへんさ、おもしろさがわかったね。東京記者の報告から、おさかなの栄養についてもいろいろ教えてもらいました。

絵やウロコメッセージを書くことをとおして、自分自身で一生けんめい考えたね。

そうしたら、ぜひ、自分で宣言したことを、実行してみよう! そして、周りの人にもおはなしして、みんなで一緒にやってみよう! 今日から始めよう! 僕たち、私たちの「やるぞっ!」っていう宣言が、このフォーラムのたいせつな目的です。

どうぞ、このホームページをご覧くださったみなさまも、海と魚をご一緒に「やるぞっ!」でお願いいたします。

「海彦クラブ2001/こども・海とサカナのフォーラム」
◆主催:ウーマンズフォーラム魚(略称=WFF)
◆協力:こどもたちに、たくさんのグッズをありがとうございました。エスケー石鹸株式会社(自然にやさしい洗濯用粉石けん)、小学館・小学館プロダクション(動物占いのハンドタオル、シャープペン、ノート)、ショウワノート株式会社(シャープペンシル)、太陽油脂株式会社(自然にやさしい台所用液体石けん、歯磨き粉)、宝酒造株式会社(カルシウムパーラー)、株式会社チクマ(エゴバッグ)、株式会社ナファ生活研究所(台所フキン)、伯方塩業株式会社(焼き塩)、林兼産業株式会社(クジラ入りソーセージ)、株式会社文明堂銀座店(ドラえもんドラ焼き)
◆後援:水産庁、毎日小学生新聞、港区教育委員会、品川区教育委員会、北区教育委員会、渋谷区教育委員会
◆この事業は、全国漁業協同組合連合会による水産物消費改善推進事業の一環として行うものであり、農林水産省の助成を得て実施するものです。
◆この事業は、文部科学省「子どもと話そう全国キャンペーン」に賛同しています。
ご案内! 2003年3月初旬に、「海彦クラブ2002」の活動と今回のフォーラムの内容を詳しくお伝えする『ニュースレター』を発行します。ご希望の方は、下記までご連絡ください。

 <お申し込み・お問い合わせ>
ウーマンズフォーラム魚(WFF)事務局
e-maii:gyo@WFF.gr.jp
TEL.03−3546−1291
FAX.03−3546−1164

(2003.3.9改訂)