日本人ほど、海の幸から豊かな食を得ている民族はいません。日本人と海の幸の関わりの深さは、姿の見える魚や貝類だけではなく、味付けに使う鰹節、煮干し、昆布といった出汁(だし)、ワカメや海藻にいたるまで細やかに利用する食文化として今に伝えられています。そんな魚たちをどうぞ、おいしく食べてください。
■鯖の料理レシピ
海に囲まれた日本の伝統食、魚食文化をもっと知ろう。
海の恵みをしっかり受けとめて、新しい魚食文化をつくっていこう。
服部流割烹家元の服部津貴子先生にご指導いただきます。
- 鯖の種類
スズキ目サバ科サバ亜科。日本近海にはマサバとゴマサバが分布、北海道から沖縄まで全国でとれる。マサバは背のしま模様が はっきりして、やや平たいためヒラサバとも呼ばれ、秋サバはマサバをさす。ゴマサバは背模様が薄く、腹にゴマのような斑紋があり、円筒形なので丸サバともいわれる。両種とも全長45cm、体重1kgほどに成長する。
- 旬と鮮度
サバの旬は春と秋の2回。ただし、今日では輸入品も多く出まわっており、ノルウェー産、中国産などがあり、 明確な表示が待たれる。日本産では若狭湾のサバが有名。昔から「サバの生き腐れ」というように、臓器の消化酵素が強いため 分解が早く、水揚げしたとたんに腐りやすい。数ある魚の中でもとくにサバは鮮度が何より問題。皮にツヤがあり、身に弾力があって腹がたくしまり、エラの赤いものを選ぶのがよい。 手に入れたら、すぐに下処理をする。
- 鯖の栄養
たんばく質、IPA(EPA)、DHA、ビタミンA、D、B1のほか、とくにB2が豊富で体の成長促進に効果があり、成人病予防にもぴたりの魚。
- HOW TO(さばく)
- 和(鯖ごはんと船場汁)
- 洋(鯖のポワレ・プロバンス風)
- 中(牡丹鯖魚・鯖の揚物甘酢あんかけ)
- 鯖料理ア・ラ・カ・ル・ト
■クジラ料理イタリアン
クジラのお肉は高たんぱく低カロリー。理想的な食材といわれています。これまで和食でいただくことが多かったクジラ料理ですが、イタリアンでも、とってもおいしい一皿が味わえます。ぜひご家庭でおためしください。材料はいずれも4人分です。(このページは「おさかな通信・gyo!セミナーシリーズ7」掲載のクジラ料理イタリアンのくわしいレシピになっています。)
- クジラのフィレステーキ♪
- クジラの皮・サラダ仕立て♪
- 赤身のイタリアンマリネ野菜添え♪
- クジラの長ネギ巻きフリット♪
- クジラの酒粕風味クリームシチュー♪
- スパゲティ・ぺぺロンチーノ(クジラベーコン添え)♪
どうです? どれもおいしそうでしょう? ぜひ、おためしください。
(2003.3.9改訂 WFF事務局)
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